11月10日(金)、茅ケ崎市立萩園中学校の国際交流学習に参加しました。
国際交流学習は、地域で暮らす海外出身の方を講師に招いて行う出前授業です。講師の出身国の生活や文化について直接話を聞き体験をすることで、世界に目を向け多様性を学ぶことを目的としています。萩園中学校では一年生の総合学習の一環として毎年行われており、IAC青少年国際理解教育グループが講師探しと授業作りをお手伝いし、当日も講師のアシスタントとして参加しています。
今年は6コースに分かれて実施の予定でしたが、当日講師のお一人が体調不良でお休みとなったため、韓国・中国・ペルー・フィリピン・コロンビアの5コースでの実施となりました。
☆韓国(李 順蘭(い すいらん)さん)
ゆず茶を飲みながらの質問タイム、ハングル文字で名前書き、韓国語の歌、小石などを使った韓国の昔遊び、民族衣装など、様々な体験を楽しみました。
生徒の感想から:
・韓国で流行っていることや日本と韓国の違いなど、初めて知ったことがたくさんありました。
・ゆず茶と薬菓(ヤックァ)が美味しくてまた食べたいなと思いました。
☆中国(馬 寒秋(ま かんしゅう)さん)
スライドを見ながら出身地・瀋陽のことや学校生活の話を伺いました。漢字クイズや寒秋さんの二胡演奏も楽しみました。
生徒の感想から:
・烏龍茶を飲みながら二胡の演奏を聴くのがとても良かったです。きれいな音色でした。
・漢字が日本と中国で同じ読み方の物もあれば違う読み方の物もあるというのを、漢字クイズを行ってよくわかり、楽しかったです。
☆ペルー(米山リディアさん)
たくさんのポスターを見ながら、ペルーの名所や食べ物、インカ時代の暮らしや現在の社会について話を伺いました。最後は民族衣装を着て踊りを体験しました。
生徒の感想から:
・とうもろこしの色が様々あり、色によって味が異なることが興味深かったです。
・ペルーでは、バスなどに乗るときにお金が足りなかったりしても大丈夫という事に驚きました。
☆フィリピン(ミリアム・ティンキコさん)
フィリピンと日本の文化の違いや学校生活のお話を伺い、その後、グループごとに“パロル”というクリスマスに飾るランタンを作りました。
生徒の感想から:
・フィリピンでは成績が1~100の段階でつけられることや、小学生から留年があることに驚きました。
・制作はちょっと難しい所もあったけど、協力して取り組むことができて仲が深まったと思います。
☆コロンビア(パボン・ガルシア・ロサさん)
コロンビアの学校や社会、食べ物や自然など色々な話を伺いました。コロンビア産のコーヒーと一緒に、豚皮チップスとコロンビア産カカオ豆使用のチョコレートポップコーン(何と萩園中学区内にある工場で作られたもの!)を頂きました。
生徒の感想から:
・18歳までは夜(18時以降)に一人で出歩いてはいけないという話が印象に残りました。
・アマゾン川にいるピンクのイルカがかわいくて、行ってみたいと思いました。
どのコースも、生徒は日本との違いに驚いたり、逆に日本との共通点を見つけて喜んだりしながら、和やかで楽しい交流ができました。歴史や社会問題など難しい話題もありましたが、生徒は皆真剣に聞いて理解しようとしていました。また、タブレットを使いこなし、検索から写真・動画の撮影までササッと行う中学生の姿は、とても眩しく頼もしく見えました。
授業後、生徒はお礼状書きや発表などの事後学習を行いました。中には、持ち帰ったタブレットを使い、家族に向けてプレゼンした生徒も複数いたそうです。今回の学習が、生徒たちにとって異文化に興味を持ち、また自分たちの文化を見つめなおす良いきっかけになることを願っています。