夏色プィーサンキできました!

ピィーサンキWS2023

卵の殻に美しい装飾を施すウクライナの伝統工芸プィーサンキの制作講座が、7/28(金)うみかぜテラスで始まりました。7~11月の計5回、キーウ出身の工芸作家テチャーナ・ソロツカさんを講師に迎えて行う講座、初回のモチーフは「花」。ウクライナでは、幸せを願い母から娘へ花模様のプィーサンキを贈る伝統があるそうです。

ピィーサンキWS2023

プィーサンキは、キスカという道具に入れた蜜蝋をローソクの火で溶かしながら卵の表面に線を書き、染料で染めることを繰り返して作ります。これは「ろうけつ染」という技法で、蜜蝋で書いた部分は染料に染まらずに前の色が残ります。

ピィーサンキWS2023 ピィーサンキWS2023

今回の「花」のプィーサンキ、はじめはお手本と同じ黄・赤・黒の伝統色で染める予定でしたが、開始後しばらくして「今日は時間があるからもう少し遊びましょう!」という先生の一言で予定変更。同じモチーフで青を基調とした作品を作ることになりました。

プィーサンキは、基本的には薄い色から濃い色の順で染めますが、暖色の黄→赤と染めた後、寒色の青で染めると青が濁ってしまうそう。では、きれいに青を入れるにはどうするか?何と、卵に洗剤をつけてブラシで洗い、蜜蝋で止めた部分以外の色を全て落として白に戻すのです!その後、青の染料につければきれいな青に。次に、青に残したい部分を蜜蝋で止めた後、改めて黄色の染料につけると、今度は地の青が緑に変わります。こんな理科の実験のような工程を経て、最後に卵の表面の蜜蝋を全て溶かして拭き取ると、現れたのは暑さを跳ね飛ばすような元気いっぱい夏色のプィーサンキでした。

ピィーサンキWS2023 ピィーサンキWS2023

今回は、13人の方にご参加いただきました。プィーサンキ経験者も多く、中には自分なりにアレンジを加えて楽しむ方も。同じモチーフ、同じ配色であってもどれ1つとして同じにはならないのがプィーサンキのおもしろいところ。皆さん大満足で全員の作品を写真に収め、3時間の講習を終了しました。

==次回のご案内==
日時:8月25日(金)9:30~12:30
場所:うみかぜテラス 地階 美術工作室
詳細、申し込みはこちらから → https://www.chigasaki-iac.org/activities/rikai/pysanky

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